押山剛司建築設計事務所Tsuyoshi Oshiyama Architects

House in Nasu

別荘のリノベーションの計画である。

既存建物は、建物中央に大きな動線空間があり、その両サイドに各居室や水回りが配置されると同時に、山の傾斜を利用したスキップフロアとなっていた。

そのスキップを生かし、また既存鉄骨ラーメンの柱位置を考慮し、今回の要望に合うプランをスタートさせた。

施主が個人利用の想定はなく、保養所としての大人数利用、オフィス利用及びTVドラマ撮影等含めた1棟貸出し等、完全に多用途な事業目的での利用又は収益物件としての利用を想定しているとのことであったため、共有部分では可能な限り間仕切り壁を取り省き、大らかな回遊性あるプランとしたいと考えた。

今回の重要な要望である、大きなキッチンとダイニングは、吹抜けのある大空間に鎮座させ、そこでの賑わいは隣にある天井を抑えたリビングや、その奥の和室、または2階のバーカウンターやラウンジを伝って家全体に広がる。

  • 竣工:2023年12月予定
  • 用途:保養所及び1棟貸し事業物件
  • 所在地:栃木県那須郡那須町
  • 構造:鉄筋コンクリート造+鉄骨造
  • 階数:地下1階地上2階
  • 敷地面積:1634.10㎡
  • 建築面積:226.01㎡
  • 延床面積:287.64㎡
  • 施工:イケダ工務店 池田秀範