押山剛司建築設計事務所Tsuyoshi Oshiyama Architects

House in Omoricho

単身者の住宅の計画で、プライバシーを守りつつ、明るい2階建ての住宅を求められた。

南北に長い敷地で、南側の住宅が境界線に近い為、所謂『南向き』という構成ではなく、家の中に、光の筒のような吹抜けを作ろうと考えた。

1層の黒いボリュームを水回り、2層の白のボリュームに居室を収めたシンプルな構成で、白い箱の中に、吹抜けが2つある。
南側の吹抜けは、燦燦と光の注ぐエントランスにある。
そこには木が植えてあり、葉っぱの影を落とす。
北側の吹抜けは、北側の山並みを眺めることができ、一日を通して、柔らかい光が降り注ぐ。

その吹抜けは、昼は街並みや遠くの山の稜線を感じ、逆に夜は大きな開口から照明の光が外に漏れ溢れる、外との関わりを感じる装置でもある。

  • 竣工:2019年9月
  • 用途:住宅
  • 所在地:栃木県栃木市
  • 構造:木造
  • 階数:地上2階
  • 敷地面積:297.03㎡
  • 建築面積: 58.80㎡
  • 延床面積: 73.59㎡
  • 構造設計:加藤鐘悟
  • 施工:久我工務店 久我有史
  • 外構:飯塚造園 飯塚博信

Photo by Nobuhiro Shimoyama